
農業とツーリズムが交差するまち、一関でふるさとワーホリ
自治体・団体: 岩手県一関市
一関市は岩手県最南端に位置し、世界文化遺産「平泉」にほど近く、栗駒国定公園や厳美渓・猊鼻渓といった渓谷美でも知られる自然豊かなまちです。豊かな土壌と気候を活かした農業が盛んで、その担い手不足を補う存在として「ふるさとワーホリ」を受け入れているのが、事務局を務める一般社団法人いちのせきニューツーリズムです。
現在の主力は農業。特に人気が高いのは、夏のピーマン収穫と秋のリンゴ収穫です。ピーマンは地域内でも有数の生産量を誇る企業形態の農家と、住み込みで暮らしをまるごと体験できる家族経営の農家、それぞれに参加者が集まります。農業以外では、登山口としても人気の山あいにある温泉宿でのスタッフ募集もあり、夏は避暑地の感覚で滞在できると好評です。
ワーホリの効果について、事務局の市嶋豊さんは次のように話します。「収穫のピーク時や、お盆時期など地元の雇用が薄くなる時期の労働力不足を、参加者の力で補うことができています。地元スタッフは毎日同じ顔ぶれで働いていますが、他地域からの参加者が加わることで様々な会話が生まれ、農作業が新たな体験になるだけでなく、地元スタッフにとっても楽しい刺激になっています」。受け入れ農家やスタッフの側も、参加者の来訪を心待ちにする関係が生まれているといいます。
独自の取組みとして、交流会などの機会に新規就農支援策や地域おこし協力隊の募集情報を提供し、移住の可能性を伝えているほか、運転免許を持つ参加者には自己負担なしでレンタカーを提供。宿泊は地域の旅館等での素泊まりが基本ですが、炊飯器を貸し出すことで、より良い滞在・食事環境を整えています。
一関市では、首都圏でのフェアでの情報発信や1泊2日の移住・農業体験ツアー、地域おこし協力隊の募集、新規就農促進などと合わせてふるさとワーホリを実施。これらの取組みをつなげることで、一関に興味を持った人が実際に来訪し、移住定住に至る流れを生み出すことを目指すとともに、地域農業者が自らの事業や地域への誇りを新たにし、暮らしと営農の発展につながることを期待しています。
ワーホリを検討している人へ、市嶋さんはこうメッセージを送ります。「地元の同僚スタッフとの仕事は、作業も方言もきっと新鮮。一関のファンになってもらえるよう、お迎えします!」




