奈良県南東部、三重県と接する川上村は吉野川(紀ノ川)の源流にあり、日本でも有数の多雨地帯で
す。その美しい水ときれいな空気、深い山林が村の自慢であり財産です。
そんな川上村の一番の産業が林業です。500年以上続く吉野林業発祥の地であり、超密植・多間伐といった現在の吉野林業の名を全国に広めた土倉庄三郎生誕の地で、「400年生」の人工林が現存しています。
京都迎賓館や明治神宮の鳥居、大阪万博パビリオンにも活用されるなど、吉野のブランド価値は今も顕在です。
また、村内には大迫ダム、大滝ダム、緑(山林)のダムの3つのダムがあり、吉野川(紀ノ川)の源流地でもあることから、村は「水源地の村づくり」を発信し新たな村の魅力創出に取り組んでいます。
そして今、注目されているのが「川上ing作戦」です。
これは、他自治体からも一目おかれる川上村独自のもので、「住み心地」「新しい出会い」を念頭に、住民サービス拡充と移住・定住サポートをワンストップで発信する行政政策。
「子育て」「教育」「暮らし」「住まい」「仕事」の5施策を重点項目として10年ほど前から取り組みを開始し、若年人口比率の改善に寄与するなど一定の成果を上げています。
村営住宅の整備や義務教育学校新設といったハード面だけでなく、田舎暮らしの不安解消や各種支援金制度などソフト面のサポートも行っています。川上村の生活にふれてもらう「川上ingツアー」(移住体験ツアー)も行われているので、一度参加してみるのもいいでしょう。
では、川上村で体験できるふるさとワーキングホリデーの職種にはどんなものがあるのでしょうか?
宿泊業では、天皇陛下が訪れた「ホテル杉の湯」や、明治14年創業で100年以上の歴史を誇り映画の舞台にもなった「朝日館」など、魅力ある宿泊施設での仕事があり、貴重な体験ができそうです。
村の財産である自然を生かした観光ビジネスも盛んです。
水源地を楽しむイベントや森の散策、カヌー体験、川遊びなど多彩なアクティビティがそろい、繁忙期には飲食業やサービス業も含め多くの仕事体験ができます。
川上村には全国各地から様々な観光客が訪れます。そうした観光客と接する業務を通して、多様な価値観にふれられることも魅力ではないでしょうか。
仕事のある日は一緒に働く仲間たちと、休日は地元の人たちとの交流機会もあり、川上村ならではの温かい人々とのふれあい、そして豊かな自然とのふれあいを満喫できるでしょう。
ふるさとワーホリは、地域での生活体験を通して地域の魅力を発見したい人、仕事を通じて地域の人と積極的に関りたい人や、継続的な関係構築を望む人、都市部とは違う働き方や生活様式に興味がある人などに特におすすめの制度です。
川上村でのふるさとワーホリは、まさに「地域の魅力」「多様な仕事の魅力」の両方を知る機会になるでしょう。
都市部にはない豊かな暮らしや仕事を経験してみたい方は、ぜひ川上村を訪れてみましょう。
村人のみなさんが温かく迎え入れてくれますよ!