北海道の東部に位置する釧路市は、「釧路湿原国立公園」と「阿寒摩周国立公園」の2つの国立公園を有する、ひがし北海道の中核・拠点都市です。
2005年に当時の釧路市・阿寒町・音別町が合併し現在の形になりましたが、一つの市に2つの国立公園があるのは日本はもちろん、世界的にもまれな自然豊かな地域になります。
釧路湿原展望台(写真)から眺める雄大な景色は圧巻ですが、この見える範囲内に東京の山の手線がすっぽり収まってしまうというのも驚きです。
国の特別天然記念物である「タンチョウ」や「阿寒湖のマリモ」など貴重な動植物とその生態を見ることができる施設もあり、誰もが手軽に釧路らしさを味わえるのも魅力です。
そのほかにも世界三大夕日と呼ばれている「釧路の夕日」、アイヌ文化継承の地である「阿寒湖温泉」など観光資源が豊富な点も特徴の一つです。
また、近年では夏場(7~9月)の平均最高気温が約21℃と、本州と比較すると冷涼な気候や恵まれた自然環境、一定程度整った都市機能とともに日本有数の「避暑地」としても注目されています。
もちろん、釧路ならではのグルメも豊富です。
日本有数の港町として多種多様な海産物がそろい、北海道三大市場に数えられる「和商市場」には釧路沖で獲れた新鮮な海産物が並びます。好きなネタを店先で選んで盛り付ける「勝手丼」などが人気です。
海産物以外では、更科そばにクロレラを混ぜた「緑色の蕎麦」や、揚げた鶏肉に甘辛いタレをかけた「ザンギ」なども釧路ならではの逸品。
そして釧路発祥と言われるのが名物「炉端焼き」です。ホッケやメンメ(キンキ)などの旬の魚や野菜を囲炉裏の炭火で焼いていただきます。釧路川沿いなどに炉端を楽しめる店がいくつもあり、ぜひ訪れてみてください。
そんな釧路市のワーキングホリデー(くしろお試しワーキングホリデー)は、ワインブドウの栽培管理・収穫、牧場の手伝い・子牛の哺育などを行う農業、ITシステムの営業及びエンジニアのサポート業務、自動車整備のアシスタント業務の3職種があります。この中からどれか1つの業務に就いて、14日間の仕事体験に従事します。
なかでも北海道らしく人気が高いのが農業体験です。参加者からは「映像や資料だけでは分からないことを直接体験することができた」「最新のロボットが導入されていたり、データで緻密に管理されているなど、自分が持っていた農業のイメージが変わった」という声も聞かれました。
また、IT企業や自動車整備の仕事も、地方都市ならではの現状や魅力、課題などを実際に体感でき、新鮮かつ貴重な2週間だったとの感想がありました。
交通費の一部補助があり、宿泊費無料で年齢制限なし、期間中に交流イベントや自然探勝イベントなどを1~2回程度実施するなど、受け入れ態勢も万全です。市職員がおすすめスポットを案内してくれるのもありがたいですね。
都会にはない豊かな大自然の中で、さまざまなことにチャレンジしてみたい、町をより深く味わい地域の人々と触れ合ってみたい。そんな人に釧路は満足してもらえる場所になるでしょう。
暮らしや気候、景色にグルメなど、普段住んでいる場所では体験できないことが沢山待っている釧路。新しい自分を発見したいなら、今、おすすめは釧路です。