地域の魅力紹介

長野県伊那市は、東側の南アルプス連峰と西側の中央アルプス連峰に抱かれた美しい谷地(伊那谷)に位置する、人口約65,000人の自然豊かなまちです。その間を天竜川と三峰川などが流れ、長野県南部の上伊那地域のほぼ真ん中という恵まれた立地にあります。

二つのアルプスが織りなす雄大な景観は、訪れる人の心を奪う美しさです。この大自然が育む広大な段丘と山岳の扇状地は、果樹栽培に最適な自然条件が整っており、りんご、梨、ぶどう、ブルーベリーなど、様々な種類の果物が栽培されています。米や野菜、花き栽培も盛んで、二つのアルプスから流れる清らかな水と、昼夜の寒暖差が大きい内陸性気候によって、格別においしい農産物を育むことができる環境となっています。

アクセスも良好で、関東や関西、中京圏からも程よい距離にあり、東京方面から約3時間半、名古屋方面から約3時間、大阪方面からは約5時間で移動できる直通の高速バスも運行されています。都市部からのほどよい距離感と豊かな自然が両立している、好立地にあります。

伊那市は「子育てにぴったりなまち」としても注目されています。自然を活かした保育や特色のある教育を行う保育園・小学校や、図書館をはじめとする文化施設が多く、子育て環境が充実しています。また、商店街にも活気のあるお店が多く、夜は多くの飲食店に人々が集い語らう、温かで楽しいまちの雰囲気も魅力のひとつです。

伊那市のふるさとワーキングホリデーでは、この豊かな自然環境を活かした多彩な職種での体験が可能です。農業分野では、農家での花の収穫、りんごの摘果、いちごの定植、米や野菜の栽培、草取り、畑の準備など、季節に応じた様々な農作業を体験することができます。林業では製材所での手伝い、薪業者での薪づくりや薪の配達、小屋づくりなど、森林資源を活用した仕事に携わることができます。

また、菓子店における菓子製造の手伝いなどの食品製造業、農業公園における農業体験補助や接客などの観光業、接客・庭の管理・宿泊準備などを行う複合施設での業務、福祉関係など、幅広い職種を体験することができます。これまで経験したことのない仕事を体験することで、これからの暮らしの選択肢を広げる貴重な機会となります。

伊那市のふるさとワーキングホリデーの特長は、受入れ事業所でのつながりづくりだけでなく、参加者が興味関心を持っていることをヒアリングし、その内容に応じて、人とつながり交流できるような場を積極的に設けていることです。その結果、参加者ご自身の「伊那の人とのつながり・広がり」が創出され、ふるさとワーキングホリデー滞在後に伊那市に再訪する方も年々増加しています。

受入れ事業者や地域住民からは「自分たちとは違った視点の話が聞けるので、新たな気づき・刺激になっている」、「ふるさとワーキングホリデー後にまた戻ってきて働いてくれる」など、参加者が貴重な存在になっているという声が多く寄せられています。また、参加者が「伊那の良さ」を広げてくださることで、そのつながりからの応募者・参加者も増えてきました。このように、新たな関係人口が創出され、多様な方に体験していただくことにより、プログラム内容も充実し、質の高いサービスの提供につながっています。

ワーキングホリデー期間中には、たくさんの地域の人たちと交流を重ねることで、伊那市には「移住者」が多く、環境的にも制度としても「安心して楽しく暮らしていけるまち」であることを実感していただけます。実際に滞在し、経験することで、より深く地域に触れる機会が増え、伊那市を全く知らない方であっても、お帰りになる頃には「伊那市を様々な視点で知ることができてよかった」と、地域に対する理解も深めていただけています。

ワーキングホリデーへの参加をきっかけに実際に移住された方はもちろん、移住まで至らなくても、伊那市を再度訪れてくれたり、地域産の商品を手に取ってくれたりと、関係人口の増加にも着実に効果が現れています。移住に関わらず、参加者の皆さんが関係人口として、今後も伊那市と深いつながりを持っていただけることを心から願っています。

二つのアルプスに抱かれた美しい自然環境の中で、多彩な職種を体験しながら、温かな人々とのつながりを築く。伊那市で、あなたも特別なワーキングホリデー体験をしてみませんか。きっと「また帰ってきたい」と思える、心のふるさとになるのではないでしょうか。