
二つのアルプスに抱かれて、自然を活かした農林業や保育・教育!
自治体・団体: 長野県伊那市
長野県伊那市の大まかなプロフィールからご紹介しましょう。
2006年3月31日に、伊那市・高遠町・長谷村が合併して新「伊那市」が誕生しました。
県南部の上伊那地域に位置する伊那市は、南アルプスを境に山梨県と静岡県に接し、西側は中央アルプスを境に木曽地域と接しています。
南アルプス連峰と中央アルプス連峰の間には天竜川や三峰川が流れる自然豊かなまちで、人口は約6万5000人です。
広大な段丘と扇状地は、果樹生産に適した自然条件であるため、りんご、梨、ぶどう、ブルーベリーなどさまざまな果物が栽培されています。
米、野菜、花き栽培も盛んで、二つのアルプスから流れる水と、昼夜の寒暖差が大きい内陸性気候によって、おいしい農産物が育まれています。
関東、関西、中京圏のいずれからも程よい距離にあり、高速バスの直通便で、東京から約3時間半、名古屋から約3時間、大阪からは約5時間でアクセスできます。
大自然を活かした保育や特色のある教育の小学校が多く、また図書館をはじめとする文化的環境も整っていることから、「子育てにぴったりなまち」との評判を得ています。
商店街にも元気な店が多く、夜も多くの飲食店に人々が集う楽しいまちです。
ふるさとワーキングホリデーでは、主に次のような仕事を体験していただけます。
〈農業〉農家で花きの収穫、りんごの摘果、いちごの定植、輸出米や野菜の栽培、草取り、畑の準備など
〈林業〉製材所での手伝い、薪業者での薪づくり及び薪の配達、小屋づくりなど
〈飲食業〉菓子店で菓子製造手伝いなど
〈観光業〉農業公園での体験補助や接客など
「伊那市でこうした仕事を体験することで、これからの職業の選択肢を広げる手段のひとつとして活かしていただければと思います」と、伊那市役所企画部地域創造課移住定住促進係の伊藤さんは語ります。
また、「伊那市には移住者も多く、地域の人たちと交流を重ねながら環境的にも、制度としても『安心かつ楽しく暮らしていけるまち』であることを実感してほしい」と伊藤さんはいいます。
伊那市のふるさとワーキングホリデーは、
「移住を検討しているけれど、実際の暮らしはどんな感じか体験してみたい」
「将来、就きたい仕事に活かせる体験がしたい」
「その地域ならではの産業に興味があるので、暮らしながら体験してみたい」
といった、移住に少しでも関心のある人、知らない地域で暮らしながら働く体験をしてみたい人などにおすすめです。
実際に体験した人からは、
「仕事の体験だけでなく、休日には観光や地域住民との交流ができて、1カ月とは思えないくらい濃い時間を過ごすことができた」
「また帰りたい、と思える場所ができた」
「短期間のお試し移住にぴったりだった」
などの声が届いています。
市では、ふるさとワーキングホリデーを実施したことにより、後に移住につながった例はもちろん、伊那市を再訪してくれたり、伊那市の製品を選ぶようになってくれたりと、関係人口の増加につながっていることも嬉しく、手応えを感じています。
今後は県外だけでなく、むしろ県内や市内の人に向けたワーキングホリデーも実施し、定住のきっかけになるような取り組みにつなげることも計画しています。
「地域のことを深く知っていただくためには、観光・旅行だけでは体験できないワーキングホリデーの制度がうってつけです。これからも市独自のアイデアを取り入れて発展させていきたいと考えています」と、伊藤さんは語ります。