今回ふるさとワーキングホリデーに参加したきっかけを教えてください

私は生まれてから関東以外の場所で住んだことがなかったため、地方での生活がどのような感じなのか、都市部とどう違うのか興味がありました。ですが、いきなり住むのはハードルが高いな、と思っていたところ、移住相談をしているふるさと回帰支援センターの方から蒲郡市のことを教えていただきました。そこで、働きながら、現地での生活も体験できるワーキングホリデーを知り、参加してみようと思いました。

地元が埼玉県ということもあり海に憧れを持っており、蒲郡市は三河湾があり素晴らしい景色はとても魅力的で、また旅館の仕事にも興味がありました。

期間中はどんなお仕事をされましたか

朝のバイキングでは、食器やお料理が少なくなったら補充したり、お客様が食事を終えた後の片づけ、消毒を行いました。夜のバイキングでは、お客様をお席に案内したり、飲み物の注文が入ったら用意してお席まで運んだりしました。

客室清掃は、お客様がお帰りになられた後、お部屋の片づけ、拭き掃除をし、次に宿泊されるお客様のアメニティをセットしたりしました。

地域ならではの魅力を教えてください

【竹島】

蒲郡市のシンボルである竹島は、長さ３８７ｍの橋で陸地と結ばれ、国の天然記念物に指定されていて、ぜひ足を踏み入れていただきたい場所です。島内には、日本七弁財天のひとつである「八百富神社」のほか４つの神社があります。島はぐるりと一周でき、神社などを通った後に島から海を見渡すことができます。本土との距離はそこまでないのですが、植生が違うということで、変わった植物を探してみるのも楽しいかもしれません。

【アクティビティ】

蒲郡の海では、アクティビティをたくさん楽しむことができます。砂浜から船を使って飛ぶパラグライダーや、波が穏やかだからこそできるサップ、カヤック。天気がいいときに海を見るとたくさんのヨットが集まっていて、見ているだけでも綺麗な景色でした。

【三谷温泉】

蒲郡には三谷温泉という温泉郷があります。湯めぐりができる温泉パスポートもあるので、いろいろな温泉を楽しめます。日帰りで温泉を楽しむこともできますし、アクティビティの後にお風呂でゆっくりすることもできます。私も実際に何か所か入らせていただきましたが、どの温泉も清潔で、とても癒されました。

観光ではなく、滞在し働くことで、どのような体験、地域の魅力を発見しましたか

私は、地方での生活がどのような感じなのか、都市部とどう違うのか興味がありました。百聞は一見に如かず、ということわざがありますが、聞いたり、写真を見たりするだけではなかなか現地の生活や魅力はイメージしきれないと思います。このワーキングホリデーは「現地に住むとしたらという視点で、実際に生活できる」という点が、観光ではできない体験だと思いました。

事前に蒲郡の様子は話を聞いていましたが、市内に電車があるとはいえ、都心に比べて、移動に車が必要であるなど便利さの面でやはり違いはありました。その反面、いつでも海にも山にも温泉にも行けて、自然を身近に感じられる穏やかな所でした。クルージング体験もでき、地元にはない海を楽しめたことはとても楽しい思い出です。
また、建物に遮られない広い空を見られて、気持ちの面でのんびり過ごせる魅力を実感しました。

旅館での仕事も初めてでしたが、丁寧に教えてくださり、バイキングの給仕や部屋の清掃などを行いました。繁忙期であったため、仕事を覚えながら数をこなさないといけなくて大変でしたが、普段見ることが出来ない裏側を体験できてよかったです。

地方での生活に興味はあるけど、いきなり本当に住むにはハードルが高すぎる、そんな思いで住むのをためらっている方に、ワーキングホリデーを知っていただき、実際に蒲郡市の魅力を体感していただきたいです。