
【丹生明里の地域おこしクエスト!〜ふるさとワーホリ攻略記〜第1回】丹生明里が新たなるステージに立つ!南伊豆町に到着だああ!
- 滞在地: 静岡県南伊豆町
- 体験者: 丹生明里
眼前に広がる紺碧の海、見渡す限り続く緑の山並み、風にそよぐ稲穂…。「ふるさと」と聞くと思い浮かべるような情景が、日本のあちこちに今なお残っています。
そんな日本の原風景ともいえるような地域で暮らし、働き、遊ぶ生活を体験できる「ふるさとワーキングホリデー」(以下、「ふるさとワーホリ」)という制度が、2017年1月よりスタートしているのをご存じですか?
「ふるさとワーホリ」は滞在期間が2週間~1カ月と短く、移住する必要もありません。そのため、地域おこしに興味を持つ大学生や転職活動中の10代~20代が、実際に地域暮らしの魅力を体感するのにぴったりの制度。
この6月に、アイドルグループ「日向坂46」の元メンバーで、今は俳優・タレント業だけでなく、ゲーム配信でも活躍する丹生明里さんが「ふるさとワーホリ」にチャレンジ!静岡県南伊豆町で行われた1泊2日の「ふるさとワーホリ」の様子を、4回にわたってレポートします。
南伊豆町で、「ふるさとワーホリ」に参加する仲間2人と合流
丹生さんはドラマ、映画、舞台にバラエティとマルチな活躍を見せる傍ら、自身のYouTubeチャンネル「にぶちゃんねる」ではリメイク版のTVゲーム「ドラゴンクエスト1&2」(スクウェア・エニックス)を実況配信するなど、ゲーマーとしての顔も持ち合わせています。
ゲームの実況配信では、洞窟の中にある宝箱を一つたりとも見逃すまいと、時間がかかってもモンスターと遭遇しても隅々までくまなく歩き回るプレースタイルが印象的な丹生さん。「ふるさとワーホリ」を前に、こんな意気込みを語ってくれました。
丹生 ゲームでもそうなのですが、例えば、無人島に行って探索できるとしたら、歩けるところは全部歩いて見て回らないと気が済まないタイプなんです。「ふるさとワーホリ」でも、できることは全部経験して、やり残しがないようにして帰りたいです!
丹生さんを乗せたバスが、「ふるさとワーホリ」の舞台となる南伊豆町に到着。今回の「ふるさとワーホリ」では、丹生さんのほか「ふるさとワーホリ」の事業運営をサポートする学生スタッフ、通称・ワカモノメンバーの2人も一緒に参加します。
南伊豆町役場でワカモノメンバーの鐙りりあさん、尾原一華さんと合流。鐙さんはこれまでに高知県東洋町と東京・伊豆諸島の利島村で2度の「ふるさとワーホリ」の経験があり、尾原さんは丹生さん同様、今回が初めての「ふるさとワーホリ」体験です。
鐙 私は農業に興味があって、これまでの「ふるさとワーホリ」では農業に関係する就労体験ができるところを選んでいました。今回は農業とは違う業種で働く体験ができるので、楽しみにしています!
尾原 私は幼少期をインドネシアで過ごして、小学校6年生の時に帰国した後、静岡県藤枝市に住み始めました。最初は縁もゆかりもなくて愛着もない場所だったのですが、地域のイベントや地方創生の取り組みに参加していくうちに、もっと色々な地方を見て回りたいと思うようになったのが、地方に興味を持ち始めたきっかけです。
「ふるさとワーホリ」を一緒に体験するパーティが揃ったところで、いよいよ南伊豆町での「地域おこしクエスト」が開幕します。
丹生明里(にぶ あかり)
2001年2月15日生まれ。栃木県で生まれ、その後群馬県と埼玉県で育つ。アイドルグループ・日向坂46の元メンバー(二期生)で、9thシングル「One choice」ではセンターを務めた。2025年1月にグループ卒業。映画「踊る大捜査線」シリーズのスピンオフ作品「室井慎次 敗れざる者」「室井慎次 生き続ける者」に出演し、2025年5月に開幕した舞台「フラガール – dance for smile ‒」では単独初主演を務めるなど、俳優、タレント、ゲーム配信者として幅広く活動している。現在、ドラマ「夫を殺したはずなのに」(テレビ東京)出演中。2026年12月には舞台「赤ひげ」の出演も決定している。
鐙りりあ(あぶみ りりあ)
東邦大学理学部3年生。千葉県出身。ワカモノメンバーの1人で、これまで「ふるさとワーホリ」は2度体験。農業に興味を持ち、徳島県東洋町でポンカン農家での就労体験、東京都利島村でツバキ農家での就労体験を体験している。地方に興味を持ち始めたきっかけは、趣味の海外旅行で外国人から日本について質問を受けた時にうまく答えられず、「日本、そして地域のことをもっと知りたい」と感じたこと。
尾原一華(おはら いちか)
慶應義塾大学法学部2年生で、ワカモノメンバーの1人。幼少期をインドネシアで過ごし、小学6年生の時からは静岡県藤枝市で育つ。高校3年生の時に、企業のインターンシップで北海道浦河町を訪れた時に泊まったゲストハウスで「ふるさとワーホリ」参加者と出会い、話を聞くに連れて興味を持ち、いつか自分も参加したいと思い始める。
地域と若者をマッチングする「ふるさとワーホリ」
今回丹生さんたち3人が体験する「ふるさとワーホリ」は、期間中に地域で働きながら、休日にはその時ならではの思い思いの遊びを体験できる制度です。就労することで収入が得られるのが、旅行との大きな違いです。海外に滞在しながら就労することができるワーキング・ホリデー制度の国内版と考えると、分かりやすいかもしれません。
今、国内の「ふるさと」を思い浮かべるような地域は、苦境に立たされています。都心部への人口流出による人口減少や過疎化、高齢化による働き手不足とそれに伴う経済力低下…。課題は多岐に渡ります。
そのため、そこで暮らす人々は「地域の魅力をもっと伝えたい」「関係人口を増やして地域経済を活性化したい」「移住者を増やしたい」という強い想いを持っています。
その一方で、都市部で暮らす大学生、社会人の中には「地域づくりへの参加がしたい」「地域との交流を深めたい」と考える人も少なくありません。「ふるさとワーホリ」は、これら2つの想いをつながる制度なのです。
「ふるさとワーホリ」は地域への滞在期間が2週間~1カ月と短いため、長期休暇中の大学生や転職活動中の社会人が参加しやすいのがポイント。地域おこし協力隊とは異なり、参加するために移住する必要もありません。
興味のある地域での実際の生活、仕事を経験できて、さらにはその土地ならではの魅力や特色を生かしたイベントなどにも参加可能。詳しくは、総務省が開催している合同説明会や、各実施団体が個別に開催する説明会をチェック!
南伊豆町での「ふるさとワーホリ」で体験できることは?
今回の「ふるさとワーホリ」の舞台となる南伊豆町は、静岡県・伊豆半島の最南端にある町です。人口は7048人(2026年6月1日時点)で、人口における65歳以上の人の割合を示す高齢化率は約48%と高め。3人とも、南伊豆町を訪れるのは今回が初めてです。
丹生 伊豆半島だと伊東ならお仕事のカレンダー撮影で行ったことがあるのですが、南伊豆は縁がありませんでした。
丹生さんにとって、南伊豆町はこれまで立ったことのない新たなるステージです。3人は、「ふるさとワーホリ」での体験内容を聞くために、まず南伊豆町役場を訪れました。
丹生 身長同じくらいだよね?
鐙 156cmです。
丹生 私と一緒ぐらいだ!(続いて尾原さんの方を向いて)身長高いよね、160cm以上ありそう。
尾原 それが、ギリギリ160cmないんですよ。
丹生 えーっ、高く見えるよね。
日向坂46を卒業してからは、年下の女性と話す時は緊張するようになったという丹生さんでしたが、「同じ目標があると話も弾みやすいはず」と話していたように、すぐに打ち解けた様子です。
そこに、岡部克仁・南伊豆町長と、南伊豆町での「ふるさとワーホリ」を企画・実行している南伊豆町企画課企画係の高野彰子主事と、南伊豆町地域おこし協力隊の久保川昌子さんが登場。
岡部 南伊豆町は伊豆半島の先端なので暑いと思われていますが、86年間猛暑日(最高気温が35℃以上の日)を記録していないんですよ。
岡部町長から驚きの事実を聞き、「すごい!」と歓声を上げる3人。続いては、高野主事と久保川さんが南伊豆町の特徴と、今回の「ふるさとワーホリ」の体験内容について説明。
南伊豆町は、隣の下田市にある伊豆急下田駅からバスで約30分の距離にある、東京都心から約3時間で行ける「南の楽園」。観光業をはじめ、漁業や農業が主要産業で、夏は涼しく冬は暖かいという過ごしやすい気候が特徴です。
海に山、川、そして温泉と豊かな自然に恵まれ、夜には肉眼で天の川が見えるほどの澄んだ空気も自慢。石廊崎(いろうざき)や愛逢岬(あいあいみさき)といった絶景スポットもあり、伊豆半島の最南端に位置する愛逢岬では、朝日と夕日のいずれも眺められます。
グルメは柑橘類や野菜などの山の幸に、伊勢海老やアワビといった海の幸が名産で、特に伊勢海老は例年10月には「伊勢海老祭り」が開かれるほど南伊豆町の名物となっています。
また、南伊豆町には古くからの文化・芸能も息づいています。例年9月に町内の来宮神社の祭典として行われている「小稲の虎舞」は、人形浄瑠璃「国姓爺合戦」(こくせんやがっせん)の一部を舞にしたもので、県の無形民俗文化財に指定されています。同じく県の無形民俗文化財に指定されている「妻良の盆踊り」は室町時代から受け継がれている盆踊りで、例年8月15日の夜に町内の妻良地域の浜辺で行われます。
丹生さんたち3人は、まず1日目は南伊豆町で約100年続く製菓店のカフェで就労体験を行い、その後「ふるさとワーホリ」参加者が今後宿泊予定のゲストハウスを見学し、DIY体験を行います。そして2日目は、お待ちかねの休日。海でカヤックを体験します。
具体的な「ふるさとワーホリ」の体験内容を聞き、目を輝かせる丹生さん。しかし、話は南伊豆町が抱える課題に移ります。
高野 1955年には約1万6000人いた人口が、今では半分以下の約7000人に。移住者は増えているものの、このままでは2060年にはさらに半分になると考えられています。そうなると地域の暮らしを維持できなくなってしまいます。移住者の数には限りがあるため、地域と関わりたい都市部の若者に向けて2021年度から「ふるさとワーホリ」を始めました。
岡部 皆さんにも南伊豆町のいろんな情報を発信してもらえると大変ありがたいです。
南伊豆町の「地域おこし」という重大なクエストを依頼された丹生さんは、グッと真剣な面持ちに。まるで、王様から魔王討伐を託された勇者のようです。
期待と緊張が混ざり合った表情で南伊豆町役場を後にする丹生さんたち3人。この後、いよいよ南伊豆町での「ふるさとワーホリ」がスタート。1日目は、就労体験です。
「丹生明里の地域おこしクエスト!」第二回は7月22日(水)公開予定!






















