【丹生明里の地域おこしクエスト!~ふるさとワーホリ攻略記~第2回】丹生明里がパフェづくりや接客に奮闘!カフェでのお仕事に挑戦だああ!

  • 滞在地: 静岡県南伊豆町
  • 体験者: 丹生明里

日本のあちこちに今なお残る「ふるさと」のような地域で働き、そして遊ぶ体験ができる制度「ふるさとワーキングホリデー」(以下、「ふるさとワーホリ」)。

アイドルグループ「日向坂46」の元メンバーで、今は俳優・タレント業に加えゲーム配信者としての顔も持つ丹生明里さんが、静岡県南伊豆町での「ふるさとワーホリ」体験を通して、「地域おこしクエスト」に挑戦してきました!

 

第1回では、一緒に体験する「ふるさとワーホリ」の学生スタッフ2人と合流し、南伊豆町役場でオリエンテーションを受けたところまでをご紹介しました。

第2回では、いよいよ「ふるさとワーホリ」体験が始まります。まずは、カフェでの就労体験からスタート!

丹生さんたちによる南伊豆町での就労体験を、レポートします。

 

芸能以外の仕事を体験するのは、今回が初めて

南伊豆町役場で今回「ふるさとワーホリ」を一緒に体験する鐙りりあさん、尾原一華さんの2人と合流した丹生さん。南伊豆町の魅力や課題、今回の「ふるさとワーホリ」で体験できることの説明を受けた後、就労体験を行うために出発しました。

向かう先は、南伊豆町役場から車で約2分のところにある製菓店「扇屋製菓」です。いくつもの温泉地がある南伊豆町では、温泉の熱を利用してビニールハウス内を暖めて栽培する「温泉メロン」が名産品の1つとして知られています。昭和2(1927)年創業の老舗である「扇屋製菓」ではその「温泉メロン」を用いた数々のスイーツをいただけるため、多くの人が町内外から訪れます。

高校生の時に「日向坂46」(当時は「けやき坂46」)のオーディションに合格して芸能界入りした丹生さんは、芸能界でのお仕事以外は経験したことがありません。

丹生 初めてのお仕事が芸能界で、それまでアルバイトをしたことがなかったので、今回「ふるさとワーホリ」でカフェのお仕事を体験できるのが楽しみです! グループにいた時はアルバイト経験があるメンバーもいたので、いろいろ話を聞いて「うらやましい」と思っていたんです。

目をキラキラと輝かせて「扇屋製菓」での就労体験への意気込みを語る丹生さん。一方、鐙さん、尾原さんの2人は、少し事情が異なるようです。

 カフェで働いた経験はないのですが、昨年南アルプスの鳳凰三山(地蔵ヶ岳・観音岳・薬師岳の総称)にある山小屋で1カ月ほど登山客相手のアルバイトをしたので、接客業の経験はあります。その経験を生かしたいですね。

尾原 私は飲食業でのアルバイト経験があるので、特に不安はありません。うまくやれると思います。

三者三様の意気込みを語っているうちに、3人を乗せた車は「扇屋製菓」に到着しました。

憧れだったカフェでのお仕事体験、スタート!

「扇屋製菓」は、名物の「メロン最中」や「パリパリメロン最中」といった商品のテイクアウトに加え、「温泉メロン」を用いたスイーツやドリンクを店内でいただけるイートインスペースも設けているため、カフェとしても利用できます。

4代目としてお店を切り盛りする渡邊淳也代表と妻の博子さんから帽子やエプロンを借りて身に着けた3人は、早速就労体験を開始。博子さんから、お客様が来店した際には「いらっしゃいませ」と声をかけた後、まずテイクアウトかイートインかの確認をすることなど、お店のマニュアルについての説明を受けました。

マニュアルはチャート式になっていて、お客様の返答によって対応が細かく分かれています。3人が必死になってマニュアルを読み込んでいるところに、お客様が来店。近くに住む女性4人と、赤ちゃん1人のグループです。

3人 いらっしゃいませ。

3人はまずカフェ利用の希望であることを確認し、奥のイートインスペースへ案内。その後、鐙さんが4人分の水を持っていくと同時に、オーダー取りにも挑戦。オーダーシートへの記入に苦戦しながらも、メロンゼリー、メロンショート、メロンアイスシャーベット、静岡産メロンクリームソーダのオーダーを無事にいただけました。

尾原さんがショーケースに並んだメロンゼリーとメロンショートをそれぞれ専用のお皿に移し、無事に提供を完了。しかし、メロンアイスシャーベット、静岡産メロンクリームソーダは盛り付けが必要で、若干難度が高め。これら2商品の盛り付けと提供は、丹生さんが担当することになりました。

渡邊代表から受けたレクチャーの通り、カップにまずメロンゼリーを入れて、続いてバニラアイスを投入しようとする丹生さん。アイススクープを使って丸い形になるようにすくおうとしますが、一度では上手くいきません。

渡邊代表 何度か続けてすくうと、綺麗な丸い形になりますよ。

渡邊代表の教えに従い、3度、4度とアイススクープでバニラアイスをすくうと、丸い綺麗な形が完成しました。その上にさらにメロンゼリーを追加し、次はメロンシャーベットを乗せていきます。

先ほどのバニラアイスと同じ要領で綺麗な丸い形にメロンシャーベットをすくって配置し、さらには名産のメロンも綺麗にくりぬいて乗せ、そこにソースなどもかけて無事完成。溶けないうちにと、慌ててお客様へお持ちする丹生さん。

丹生 お待たせしました!

丹生さんは、メロンアイスシャーベットを提供してにっこり。すると、赤ちゃんが「何これ?」と言いたげな表情でメロンアイスシャーベットを凝視し始めました。その目線に気付いた丹生さん。赤ちゃんに話しかけます。

丹生 これは何だろうね、おいしそうだね~?

丹生さんの優しさが伝わったのか、赤ちゃんも笑顔に。イートインスペースにあたたかな空気が広がっていきます。

丹生さんは続けて、静岡産メロンクリームソーダづくりにも挑戦。メロンソーダをグラスに注ぎ、先ほどと同じように丸くすくったバニラアイスをメロンソーダに浮かせます。慣れてきたのか、手つきも迷いがなくなり、スムーズに。あっという間に完成させて、無事お客様への提供を済ませました。

テイクアウト商品の包装も上手にこなす

お客様がスイーツを楽しんでいる間に、3人は博子さんからテイクアウト用の包装の仕方を習いました。「メロン最中」や「パリパリメロン最中」などで箱のサイズも違えば、使用する包装紙も異なります。

そこへ、カフェ利用を終えたお客様たちから、帰り際に「メロン最中」のテイクアウトをしたいという要望が届きます。商品の特徴を紹介し、オーダーを受けた後、早速習ったばかりの包装を実践する3人。丹生さんはてきぱきとした手さばきで、あっという間に包装を終えました。

丹生 子どもの頃、友達にプレゼントを贈るのが好きだったんです。小学生の時はよく包装紙を使って、プレゼントを包んでいたんですよ。

予想以上に仕事を上手にこなした丹生さんの表情は少し誇らしげ。続いて尾原さんもスムーズに包装を終えましたが、鐙さんは悪戦苦闘しています。

 私、ぶきっちょ(不器用)なんです…。

鐙さんが何とか包装を終え、テイクアウト用の商品を用意できたところで、カフェでの就労体験の時間が終了しました。

丹生 美味しい素敵なご飯をお客さんに喜んで食べてもらいたいという憧れを実現できて、本当に楽しかったです。アイスをくるくる丸くする作業にも憧れていたので、それが叶って本当にうれしいです。カフェでのお仕事を間近で見ることができて、将来の夢の1つになりました。

 普段はお店に行ってケーキを食べる側だったので気付かなかったんですが、これまで全然気にしていなかった包装ひとつとっても、こんなにも細かい気配りがされているんだと驚きました。

尾原 地元のメロンを使ったメロン最中が印象的でした。商品開発をする際の試行錯誤について直接お話を聞くことができて勉強になりましたし、そういうお話を直接聞けるのも「ふるさとワーホリ」の良さなんだと実感しました。

頭も体もフルに使って働いた3人は、心地よい疲労感と共に、新たな経験値をゲットできたようです。

「ふるさとワーホリ」は事業者、働き手双方にとってWin-Winの制度

来年に創業100周年を迎える「扇屋製菓」は、南伊豆町で長年愛され続けている製菓店です。しかし、南伊豆町の課題である人口減少と高齢化の荒波は、「扇屋製菓」にとっても他人事ではありません。

渡邊代表 少し前までは従業員さんがいたんですが、その方が退職することになった時に、新しい従業員さんを募集しようとしても、全く応募がなかったんですよ。それで困ってしまいまして…。

そんな時に「ふるさとワーホリ」の存在を知り、渡邊代表は今年2月に初めて、働き手の受け入れを行いました。

渡邊代表 その時は女性4名が働いてくれたのですが、みんなスキルが高くて、すぐに仕事を覚えてくれました。

博子さん それだけじゃなくて、「ふるさとワーホリ」が終わった後も、また働きに来てくれたり、働きたい人を紹介したりしてくれるんです。例年7月の海の日前後が繁忙期なのですが、人手の予定をあらかじめ立てられるようになったので、本当にありがたいです。

渡邊代表 「ふるさとワーホリ」は、地方の事業者にとっても、地方で働きたい若い人にとっても、お互いがWin-Winになれる制度なんじゃないかと思います。

この日就労体験を行った丹生さんたち3人の働きぶりは、どのように感じたのでしょうか。

渡邊代表 すごくフレッシュでしたよ。店も活気付きましたし。

博子さん 人手が必要な時って、繁忙期なんです。忙しいから開店前のわずかな時間で、その日の仕事についての指示を行わないといけないので、とにかく時間がありません。最初は少し受け入れに不安もあったのですが、若い人は違いますね。物覚えがよくて、分からないことはちゃんと確認しながら進めてくれるので、助かります。

憧れの就労体験で、高い評価を受けた丹生さんたち3人。無事「カフェでの就労体験」をクリアして、次の目的地へ向かいます。第3回では、南伊豆町での「ふるさとワーホリ」参加者が今後宿泊する予定のゲストハウスで、DIY体験を行います。

「丹生明里の地域おこしクエスト!」第三回は7月29日(水)公開予定!