ワカモノメンバー取材記事

地元の⼈と交流してまちの魅⼒を知ってほしい!⼈情あふれるまちのパン屋

中田 泰誠
北海道浦河町:中田 泰誠

⾺と⾃然とふれあえる⾥、優駿の⾥AERU(アエル)の牧場

パン屋さんの外観。⽩い建物とその奥には太平洋を望むことができる。

 

 「ぱんぱかぱん」は、北海道浦河町にある海沿いの⽩い建物が⼀際輝くパン屋さんです。店内には⼤きな窓があり、海を望みながら⾷事をとることも可能です。たくさんの本も置いてあるオシャレな雰囲気が漂っていました。店主の以⻄さんは、⼩さな頃からパン屋さんになりたい夢を持ちながらも、栄養⼠の専⾨学校に進学しました。卒業後は病院や保健所で栄養⼠として働いていましたが、趣味で作ったパンを美味しいと⾔ってもらえたことをきっかけで夢を追いかけ、35歳でパン屋をオープンしました。最初はテレビや雑誌で紹介されるパン屋さんを参考に店舗の経営に関する勉強をし、試⾏錯誤を繰り返しながら、今の形になったとのことです。

 

店主の以⻄明美さん

 

 以⻄さんは、お客さんとのコミュニケーションを⼤切にし、地域とのつながりを⼤切にしながらパン屋さんを経営しているとのこと。できるだけ地元や道内の材料を使うなど、こだわった美味しいパンがならんでいました。中には地元のイチゴを使ったパンも。

 

⼀番⼈気商品の『いちごホイップ』を海が⾒える店内で堪能しました。

 

 ふるさとワーキングホリデーを受け⼊れるようになったきっかけは、町役場の案内がきっかけで、もともと地元の中学⽣や⾼校⽣の職場体験を⾏っていたこともあり受け⼊れることにしたそうです。現在では年に夏と冬の2回、それぞれ5⼈程度受け⼊れているそうです。今回の取材時も2名のふるさとワーキングホリデーに参加している⼤学⽣が働いていました。

仕事内容はパンを焼いたり、ピザやクッキーの⽣地を作ったり。商品の陳列も⾏います。

浦河町は観光地としては知られていないものの、地元の専⾨店が豊富であり、地元の⼈々との交流が魅⼒的な場所だそう。以⻄さんもよくお客さんとおしゃべりをするそうです。
ふるさとワーキングホリデーの参加者には⼈との距離感が近いことがこの町の特徴で、様々な地域の⼈と交流することでまちの魅⼒を知ってほしいと語ってくれました。参加者の⼤半は学⽣ですが、社会⼈の⽅も受け⼊れをしているとのこと。過去に参加してくれた参加者や他の取り組みを通じて知り合った⼈たちも訪れてきてくれることもあるそうです。

 今回の取材では町役場や観光協会にも取材をさせていただきました。移住を積極的に誘致している⾃治体も多い中、浦河町は全体としてまずは街のファン作りを進めているそう。以⻄さんも「参加者が移住してくれることよりも、参加者が遊びに来てくれるような繋がりを築くことが⼤切だと感じています。覚えてくれて、気にかけてくれることが⼀番嬉しいことです。」と語ってくれました。

 浦河には鉄道がないため、交通⼿段には苦労すると思いきや、⾼速バスを利⽤することで札幌や苫⼩牧からアクセスが可能です。そんな浦河町にあなたも訪れて、町の魅⼒を体感しに⾏きませんか?