地域の魅力紹介

滋賀県の北東部、鈴鹿山脈の懐に抱かれた多賀町は、「お多賀さん」の愛称で親しまれる多賀大社の門前町として古くから栄えてきました。清流が流れる山あいの里は、四季折々の表情を見せ、都会の喧騒とはひと味違う、時間がゆっくりと流れる場所です。大阪から車でおよそ1時間半、名古屋からも約1時間半というアクセスの良さも、多賀町の魅力のひとつ。「ちょっと足をのばして行ける田舎」として、近年、若者たちの注目を集めています。

多賀町でのふるさとワーキングホリデーが面白いのは、用意されている職種のバラエティの豊かさです。ハーブ畑での収穫や農業体験に始まり、部品加工などのものづくり・製造業、空き家の改修手伝いや建築業、さらには山林組合での林業まで——まさに地域の産業を丸ごと体験できるラインナップが揃っています。大学で学んでいる専攻とまったく関係のない職場での就労も歓迎しているので、「農業も面白そうだけど、ものづくりも気になる」という人でも、自分の好奇心のまま仕事を選ぶことができます。都会では決して出会えない非日常的な作業を通じて、働くことの本質や地域産業の奥深さを、体で感じてみてください。

こうした体験の積み重ねが、参加者の人生に確かな変化をもたらしています。令和7年度のふるさとワーホリには11名が参加し、そのうち1名がなんと「地域おこし協力隊」として多賀町への移住を決意。さらに4名が「また来たい」と多賀町を再訪してくれました。「多賀町が心の故郷になった」という言葉が参加者から自然と聞かれるようになり、町と若者の間に、一度きりで終わらない継続的な関係が生まれています。また、地域住民や就労先の事業者も受け入れに慣れ、温かく迎える態勢が年々整ってきたことも、参加者にとっての安心感につながっています。

多賀町が大切にしているのは、滞在中だけでなく、帰った後のつながりです。参加後には、スタッフから手書きの手紙やポートレート写真、作業風景の写真、多賀町の美しい景色の写真、そしてオリジナルステッカーが送られてきます。「多賀町にいたあの日々」を手元で感じられる贈り物は、参加者の記憶と町への愛着をそっと温め続けます。さらに、LINEグループを通じた定期的な情報発信——地域の祭りの様子や空き家改修プロジェクトの進捗など——で、離れていても「まるで多賀町の一員」でいられる工夫が施されています。移住を具体的に考えたくなったときには、定住支援員が個別に相談に乗ってくれるので、一人で悩まず気軽に声をかけられる環境も整っています。

令和8年度は規模を大きく拡大し、20名の参加者を年間4ターム(各5名)で受け入れる予定です。大学生から新卒3年目までの若者を主なターゲットとし、多賀町と初めて出会ってから1〜3年後の移住を一つの目標として据えています。「ふるさとワーホリで出会い、数年後に住民票を移す」——そんなストーリーを、町全体で一緒につくっていこうとしています。

「本当のわたしで、日々の幸せを見つけていく」——多賀町がふるさとワーホリ参加者に贈るメッセージです。豊かな自然に包まれ、時間がゆっくり流れるこの場所で、普段の生活では見えなかった自分の新しい一面に、きっと出会えるはずです。多様な生き方・働き方をしている地域の人たちと膝を交えて語り、キャリアや人生の視点を広げてみませんか。まずは数週間、多賀町で「もうひとつの日常」を体験してみてください。