高知県の西南端、宿毛市と土佐清水市に挟まれて位置する大月町は、西に豊後水道、南に太平洋を望み、海岸線の多くが「足摺宇和海国立公園」に指定される自然豊かなまちです。内陸部は標高465mの大洞山を囲む山林が町の総面積の約7割を占め、一年を通して温暖な気候に恵まれています。ダイビングスポットとして知られる柏島をはじめ、白亜の断崖絶壁が続く大堂海岸など、美しい海の景観が全国から観光客を呼び込んでいます。産業面では農業と漁業といった一次産業が盛んで、温暖な気候を生かしたみかんなどの柑橘類の栽培や、まき網漁・定置網漁による新鮮な魚介の水揚げも、大月町の暮らしを支える大きな魅力のひとつです。

大月町では、そんな美しい海を望むホテルやキャンプ場、ダイビングショップでの接客・運営補助といった観光関連業務のほか、みかん農園の収穫や郷土菓子「ひがしやま」の製造補助など、農業や特産品加工に関わる多彩な職種でふるさとワーホリの受入を行っています。海と山の恵みを生かした、大月町ならではの仕事に出会えるのが魅力です。


ふるさとワーホリを通じた効果について、まちづくり推進課の宮﨑朱美さんは次のように話します。 「これまでの事業者との就労交流に加え、大月まつりの補助ボランティアを募集したところ、参加者と地元住民が協働する機会が生まれました。共に祭りを支えることで一体感が醸成され、双方の絆がより深く強まりました」 この取り組みは、参加者にとって地域の魅力を肌で感じる貴重な体験となり、町のファンづくりや関係人口の創出に大きく寄与しているといいます。


効果を最大限に生かすため、大月町では就業体験に加えて休暇日の町内観光案内や、移住を視野に入れた空き家案内を独自に実施しています。さらに、滞在中に困らないよう生活圏内のスーパーやお店などの生活情報も丁寧に紹介。暮らしの魅力を多角的に体感してもらうことで、観光を超えた「将来の移住者・地域サポーター」の育成を図り、関係人口の創出を強力に推進しています。

今後は、これまでの就労支援の枠組みを越え、住民との協働や地域行事への参加を通じた交流をさらに深めていきたいと大月町は考えています。大月の暮らしや人の温かさに深く触れてもらうことで、単なる働き手ではなく「町のファン」や継続的な関係人口を創出。地域全体で参加者を温かく迎え入れながら、将来的な移住・定住や持続可能な地域づくりへとつなげていく方針です。少子高齢化が進むまちにとって、ふるさとワーホリは新しい人の流れを呼び込む、大切な入り口のひとつとなっています。
「美しい海と豊かな自然に囲まれた大月町で、多彩な仕事や温かい住民との交流を体験しませんか?」。宮﨑さんはそう呼びかけます。海と山に抱かれたこのまちで、新しい自分と出会う時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。