岩手県 大船渡市
まちに賑わいを創出し、未来への灯りをともす。大船渡市でともに挑戦する意義。
岩手県南部、沿岸地域に位置する大船渡市。海沿いは、狭い湾や入江が入り組んだリアス海岸を形成し、その特性を活かし、古くから漁業や養殖業を基幹産業として栄えてきた町です。特産物は何といっても、海の幸。中でも、ホタテやサンマ、ワカメの漁獲量は県内一を誇ります。
自然がつくり出した美しい景勝を堪能できるのも魅力。たとえば、国の「名勝及び天然記念物」にも指定されている「碁石海岸」。末崎半島の東南端に6キロメートルほど続く海岸線で、3つの洞門をもつ「穴通磯」、洞穴にあたる波が雷のような音を立てる「雷岩」など、「碁石八景」と称される景勝スポットが点在しています。ちなみに、「碁石海岸」は、青森県八戸市から宮城県気仙沼市まで3県16市町村からなる日本最大級のジオサイト「三陸ジオパーク」の一部。ジオパークの各地域にトレイルコースが整備され、観光シーズンは、多くのトレッキング愛好家で賑わいます。
今回募集する「ふるさとワーキングホリデー」でのお仕事は、「キャッセン大船渡」を中心にその周辺エリアでの賑わい創出イベントのサポート(2023年2月下旬~3月下旬の間で実施予定)。この「キャッセン大船渡」は、東日本大震災後、まちを元気にするために誕生した復興商店街で、憩いの場、そしてまちの情報発信の拠点として、企業・行政・各種団体と連携したイベントの企画・運営を実施してきました。毎年、「キャッセン大船渡」の千年広場には、スタッフや市民の有志によって、竹を使った大型オブジェ「竹あかり」を制作。3月11日に向けて、毎年、多くの人々の思いを乗せて灯りを灯していくそうです。
また、大船渡市周辺は、太平洋沿岸におけるヤブツバキの北限。寒い冬を耐え、春にかけて盛んに咲く椿の美しさは格別です。また、近年は、椿を使った商品も人気を集めています。
過去、「ふるさとワーキングホリデー」参加者の中には、「キャッセン大船渡」で自らイベントを企画して実施した人も!その経験をきっかけに、大船渡市に移住された人もいらっしゃいます。現在、その方は、大船渡市地域おこし協力隊として活躍中。そんな先輩のもとを訪れ、まちへの思いや地域の実情、移住を決めた動機などについて聞いてみるのも貴重な経験になるはずです。
仕事以外の体験メニューでは、岩手県の魅力に触れるツアーも実施予定。たとえば、「宮沢賢治のふるさと“花巻”にたっぷり触れるツアー」や「岩手山麓で過ごす、自然も食もたっぷりフルコース!」など。本州で最も面積が広く、多様な文化と歴史をもつ岩手県。「また行きたい」「暮らしてみたい」と思えるような出会い、あるいは、「自分の地元の良さってなんだろう」と自身を振り返るチャンス、「自ら動き出す行動力」を磨くきっかけが、ここにあります。