一言で言うと自身の価値観が変化したワーホリであったと思います。具体的には同じ学生の人から子育て世代の方々、高齢者の方々まで幅広い年代の人と関わることで、「こんな価値観もあるんだ」、「仕事に対してこういうモチベーションで取り組めば良いんだ」等常に刺激的かつ新鮮な考え方に触れることが出来、非常に貴重な経験を出来たと思います。
地域社会を舞台とした卒業論文に
挑戦する皆さんの挑戦を
気仙沼市は全力で支援します
企画趣旨
卒業論文、それは学生時代の集大成であり、大学生に立ちふさがる最後の壁。
地域社会を舞台とした卒論を書こうとする学生は、フィールドワークのために地方を訪れるものの、社会人に比べて自由に費用(交通費・宿泊費など)を使えるわけではなく、貯金が底をついてしまう状況がありました。学生時代に地域社会を舞台に卒業論文や修士論文を書いてきたとワーホリスタッフもいますが、いずれも費用の捻出に悩んできたという経験がありました。
しかしながら、本来卒業諭文の調査地に地元を選んでいただけることは、とても嬉しいものです。地元を学生に知って頂けるだけでなく、住民でさえ知りえない地域のすがたを調査し、解明していただける機会にもなりうると考えるためです。
そこで改めて気仙沼市役所と認定NPO法人Cloud JAPANは対話を繰り返しました。気仙沼にとって「卒業論文」とはどのような意味を持つのか。卒業論文に挑戦中の学生をワーキングホリデーとして受け入れることにどのような意味があり、どのようなサポートが可能なのか。
そうした議論の中で「実は地域に入り込んで卒業論文を書く機会こそ、最も”地域のリアルなくらしを知る”という、ふるさとワーキングホリデーの趣旨にも合う経験ではないか」という気づきが得られました。
卒業論文に取り組む学生の挑戦を、地域がバックアップする、ワーキングホリデープログラムをつくれないだろうか。
そして今回、地域社会や公共政策、まちづくりなど、広く「地域」を舞台とする卒業論文を書く予定の学生を対象に、10泊以上、30泊未満、気仙沼の地元企業でワーキングホリデーとして働きつつ、卒論の執筆を進めていく特別プログラムをご用意しました。
企画概要
参加資格は「地域社会へのフィールドワークを伴う卒業論文を執筆する予定の大学生」です。大学四年生のみならず、卒論執筆への準備を進めたい大学一・二・三年生、また修士論文や博士論文の執筆を控えている大学院生も参加可能です*1。
卒業論文のテーマ設定のためのプレ調査や、綿密に計画された本調査、あるいは来るべき卒業論文に向けたリサーチ能力の向上など、さまざまな目的でのご参加をお引き受けします。
参加者は10泊以上、30泊未満で気仙沼市内に宿泊し(滞在費無料)、また通常のふるさとワーキングホリデーと同様に地元企業にて週3日の就労をしながら、残りの時間をフィールドワークなどの研究活動のうちに充てることができます。なお就労に対しては給与をお支払いいたします*2。就労先の地元企業に関しても、可能な限りご自身の研究テーマに近しい分野の企業をご紹介します*3。
また私たちは、これまで多くの気仙沼を題材とした卒業論文が執筆されてきた一方、それらの論文は著者の棚に収納されるばかりで、地域に知が還元される仕組みが存在していなかったことに課題意識を抱いていました。卒論を通じてせっかく獲得された貴重な調査知見を発信し、気仙沼の地域発展に活かされていく流れを作るべきであると考えました。
だからこそ本企画では、みなさまの卒業研究終了後に、原則として最終成果物*4を気仙沼ふるさとワーキングホリデー事務局にご提出いただきます。その最終成果物は製本した上で、気仙沼市内に設置することで、市民のみなさまに自由に閲覧いただける状態といたします*5。またご希望の方には、年度終了後に気仙沼市内で実施される「卒業論文研究報告会(仮称)」にて、住民の皆様や地元企業のみなさまに向けて研究成果を発表する企画もご用意しております。
ご紹介できる地元企業に関係する研究テーマの例
・豊かな自然の中での子育て環境構築と気仙沼独自の子育て世代を支援する仕組み(Omusubi)
・地元の高校生を対象としたキャリア教育の実現(まるオフィス)
・官民連携で行われるコレクティブインパクトの事例(コソダテノミカタ)
・地元中小企業のマネジメント人材育成に向けた取り組み (colere)
・水産業×観光の新たな産業創出(岡本製氷/F-BOX)
・まち再生のコミュニティの中心となる自己実現を応援するカフェ(くるくる喫茶)
その他:研究と関連のない就業先でも働くことができます。その場合は、就業時間以外の時間を使ってヒアリングや実地調査を行うことをサポートします。
参加者選抜に関する方針
参加者は応募時に研究計画書(書式自由)の提出後に、ふるさとワーキングホリデーの担当である認定NPO法人Cloud JAPAN(代表:田中惇敏)および担当者がコーディネーターとして面談を行い、受け入れが決定されます。
この研究計画書は、現段階における卒論の構想や、調べたいこと、興味のあることなど現時点の関心を記入するものであり、研究としての質を審査するものではありませんのでご安心ください。また研究計画書の書式は自由であり、大学のゼミ活動で既に発表したことのある資料、学会などで発表したことのある資料などを提出していただいても構いません。
提出は、最下部のお問い合わせよりご応募いただきました方にセキュリティ強化した特設フォームをお送りします。
参加について
⚫参加費:20,000円
内訳:到着時及び定期的な抗原検査の検査費用。レンタサイクル、洗濯機などの設備利用料。
参加費は、滞在日数(10~30泊)に関わらず同額となります。
⚫参加方法
以下の お問い合わせはこちら フォームから応募してください。
(■お問い合わせ内容は、「求人について」を選択してください。)
その他、相談したいこと等ございましたら、以下の連絡先までお願いいたします。
【気仙沼市ふるさとワーキングホリデー事務局】
研究企画担当:田中 惇敏(たなか あつとし)
TEL:0226-29-6514 FAX:0226-25-7523
MAIL:info@cloud-japan.org
注
*1「地域社会へのフィールドワークを伴う卒業論文を執筆する大学生」とは、まちづくり論や公共政策、都市政策、地域経済、地域社会学などの分野の学生が想定されいますが、研究上フィールドワークを伴う研究ならば、建築、農学、水産学、生物学など理系分野の学生も受け入れます。
*2但し博士課程の学生のうち、日本学術会議特別研究員期間など「研究専念義務」が課せられている方に関しましては、本プログラムは「ワーキングホリデープログラム」であり、地域での就労が前提であることを踏まえお引き受けできません。大変申し訳ございません。
*3研究内容の情報共有は参加者が望む場合に限ります。また正式な共同研究契約書の締結に関してはふるさとワーキングホリデープログラム側で実施するものでなく、参加者ご自身で締結する必要があります。
*4美術系大学など「作品」が最終成果物となるケースの場合は、作品の説明文や、展示会のビデオや報告書など、多様な成果報告の形も可能でございます。
*5皆さんが生み出した知見を気仙沼の住民の方に届けるために、ぜひとも本プログラム参加者は最終的な卒業論文のご提出をよろしくお願いいたします。
一言で言うと自身の価値観が変化したワーホリであったと思います。具体的には同じ学生の人から子育て世代の方々、高齢者の方々まで幅広い年代の人と関わることで、「こんな価値観もあるんだ」、「仕事に対してこういうモチベーションで取り組めば良いんだ」等常に刺激的かつ新鮮な考え方に触れることが出来、非常に貴重な経験を出来たと思います。
本当に楽しかったです。前回の6月ワーホリではワーホリ生が私一人で、スタッフさんと仲良くなったり、気仙沼を知ることができました。それを存分に活かした今回になったと思います。毎日が刺激的で偶発的で自分の価値観が変わっていく感じをワクワクしながら楽しめました。
参加してよかったです。卒論の研究も進みましたし繋がりも作ることが出来ました。また、タームメンバーやスタッフさんに出会えてすごく良かったです。素敵な仲間に出会えておらいで楽しく心地よく過ごすことが出来ました。
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