四国の東北端に位置する鳴門市は、「四国の東の玄関口」と呼ばれ、とくに関西方面からのアクセスの良さが抜群です。神戸市から車で鳴門市へ向かうならば、明石海峡大橋を渡り、淡路島を斜めに縦断して、大鳴門橋を渡りますが、車移動の所要時間は約1時間半、大阪からでも2時間ほどです。
大鳴門橋といえば、眼下に迫力ある渦潮を望む絶景スポット。そんな魅力あるアプローチで市内に入ることを想像するだけで、期待に胸がふくらみます。
鳴門市は瀬戸内気候に属し、温暖で、降雨量は少なく、一年を通して過ごしやすい気候です。温暖な気候や海の恵みを活かした特産品には、「なると金時」(ほくほくして甘―い!)、「鳴門らっきょ」(小さな紫色の花が一面に咲く風景も美しい)、「すだち」(他のすだちとは一線を画す美味しさ)、「鳴門わかめ」(鳴門海峡育ちで色つやがよく、肉厚!)など、鳴門ブランドがずらり。海のミネラルが土壌にも良い影響を与えるため、豊かな食材が育まれています。
現在、鳴門市では、「半農半X」をコンセプトとした移住交流を促進しています。
半農半Xとは、「農業」と「農業以外の何か=X」の2つを生活の柱とするライフスタイルです。農業は規模や形態を問わず、兼業、アルバイト、家庭菜園でもOK。規模は小さくても「持続可能な農のある暮らし」をすることが大切な目的です。Xは、その人にとって欠かせないことや、打ち込みたい何か。他の仕事であったり、得意なこと、趣味、ボランティアなど、何でもありです!
農業に興味がある、地方に移住して働きたい、でも、何から始めたらいいのかわからない……。そんな人は、鳴門市が「株式会社おてつたび」と連携して行っている、「半農半Xシェアハウス事業」に参加するのもおすすめです。
鳴門教育大学職員宿舎を利用した、個室付きの男女別シェアハウスに滞在して、半日は農業アルバイト、半日はフリータイムの鳴門暮らしを2週間体験します。滞在費無料でアルバイト付きなので、金銭面での心配をせずに参加できます。
ワーキングホリデーを楽しみながら、参加者同士で語り合ったり、市の職員に悩みを相談したりして、将来のことを考える良い機会になるのではないでしょうか。
半農半Xシェアハウス事業の第1弾では、鳴門らっきょの収穫から洗い、袋詰めまでを体験しました。参加した人たちは皆、すっかり鳴門市のファンになった様子で、「住み心地が良く住んでみたいと思った」「農業を活かした創業を考えたい」という声も寄せられました。気候や土地、美しい海などの自然環境に恵まれているだけでなく、公園、スポーツ施設、スーパーマーケット等が充実していることも、住みやすさにつながっているようです。
移住を検討したくなったら、「鳴門市役所が全力でサポートします! 移住に向けた支援制度や生活面の悩みなど、なんでもご相談ください」と市職員の方の頼もしい声。子育て世代に向けては、「なるとまるごと子育て応援パッケージ事業」をスタートさせ(令和4年度〜7年度)、ライフステージごとのサポート体制も整えています。
気軽にワーキングホリデーを体験したい人も、真剣に移住を検討したい人も、まずは2週間の半農半Xから体験してみてはいかがでしょうか。